元仮面浪人 たなかの日記

今年大学2年生になる元仮面浪人生の日記です。日々起きたこと、時々教材レビューなどを上げていきます。

個別塾講師として②

続いて、中学1年生男子のBくん。

 


彼はポテンシャルは高いのだが、授業中全く集中できない。これは他の先生でも同じだ。

 


常に眠そうにして、やる気がない。こんな子のやる気を引き出すのは本当に苦労する。

 


できれば担当したくないというのが本音だ。シフト表を見て、B君を担当するときはため息をついてしまうほど。

 


先生1人に対して2人の授業の際はもう片方の生徒を主に教え、Bくんには演習問題を溶かせるような授業になることも多い。

 


実際その方が楽だ。しかし、時々先生1人に対して生徒1人の授業もあり、その時の担当がBくんのときはほんとに嫌な80分になる。

 


授業は進まないし、眠たそうにしてるところを見てるとこっちまで眠くなってくる。

 


こんなことはほんとにいけないのだが、早く授業よ終われと自分自身思ってしまう。

 


また、このような子もいる。以下C君とする。

 

 

 

中学2年生の男子だが、何も同じことをやっても同じ間違いをする。

 


連立方程式が苦手だったので、1時間かけて、基本問題を一緒に解き、忘れっぽいC君もとても理解した様子で、問題を解いていた。

 


授業の終わりに、

僕「じゃあ、今日やった内容を総復習しよっか!」

C君「はい!結構自信あります!」

僕がプリントを渡して30秒もしないうちに…

C君「先生…連立方程式ってどうやって解くんですか…?」

僕はその言葉を聞いた瞬間頭のなかが真っ白になった。

 


数秒後、僕は思わず、

「え、さっきまでずっと一緒にやってたじゃん」

と言い固まってしまった。自分がこの子のためにしてきた80分って、、、?たしかにお金はもらえるけどこの子にとっての80分は、、、?

 


心の中は泣いていた。

 


なんでこんなに簡単な問題を理解してくれないの?すらすら自分で解けてたのにいざ教材を変えて解かせると何もできなくなるの?

 


あとから知ったのだが、やはり発達障害を抱えているらしかった。

 


自分は発達障害の子にどう教えていいのかわからないし、1人のアルバイトな訳だから、そんな専門的なことはわからない。

この職で生涯食っていくわけじゃないからその日を境に、C君には適当な授業をしてしまうことになる。

 


この時点で自分の中で個別指導のアルバイト=金稼ぎのためのアルバイト。生徒=お金。授業なんて自分のさじ加減、疲れてるときは演習問題とかせ解けばいいし、気分がいいときは詳しく解説する。生徒によって質も違う、最低な先生となった。

 


僕が直接生徒の保護者からお金をもらってるわけじゃないから、実感もない。

 


最初はあれだけやる気があったのに、生徒に好かれる先生になりたいなんて思ってたのに、どうしてあげればいいのかわからない。

 


悩んでるのも馬鹿馬鹿しくなって、考えることをやめた。

ただのアルバイトじゃん。

 


しかしこの後登場するD君によって生徒に対する思いが変わる。